Mahara 15.10
BlackboardはMaharaとビジネスパートナーとなったことで、同社のオープンソースサービスであるOpen LMS を通してこれらの製品を提供します。
Maharaとは、電子ポートフォリオおよびソーシャルネットを管理するために、オープンソースウェブベースのアプリケーションとして動作するプロジェクトです。Maharaでは、教育用および専門的トレーニングなどのデジタルポートフォリオを作成し、維持できるツールを使用できます。さらに、ユーザどうしで交流できるソーシャル機能を備えています。また、Maharaには特定のコンテキスト用にアカウントのコンテンツのバージョンを作成できるブログ、プレゼン用ツール、ファイルマネージャ、View Creatorも搭載されています。

BlackboardはMaharaのビジネスパートナーとして、新機能の開発やツールサービスの改善の取り組みに加わることができるようになります。さらにBlackboardは、Maharaコミュニティに参加できるようになり、これらのサービスを提供する組織として認知されていきます。このようにBlackboardはオープンソースへの取り組みを継続的に発信し、同社の可能性を拡大させコミュニティに恩恵をもたらしています。
Mahara 15.10の新機能は?
Bootstrapベースのテーマ

Maharaは現在Bootstrapで動作しています。そのため、HTML、CSSコードおよびJavaScriptの構成要素全体がbootstrapのフレームワークをベースとするようになります。これにより、プラットフォームを通して同じようなインターフェースを使用しているMoodle™ の場合に限れば、HTML、JavaScript、CSSを使用する場合でも、構成要素を別のシステムに統合することが容易になります。
Bootstapsフレームワークにより、最新テーマの作成が可能になります。新テーマはわかりやすくシンプルです。色を変更でき、テーマを完全にカスタマイズすることが可能です。すべてのテーマは応答性が高く、様々なBootstrapツールを使用して一から開発できます。
Maharaの様々な領域にあるジャーナル

Mahara 15.10のジャーナルは、様々な領域で保管できます。このバージョンでは、ジャーナルはグループレベルで作ることができるため、複数の学生が参加でき、1つのグループのアイデアとしても反映できます。さらに、ジャーナルはサイトレベルでも実装することができます。これにより、管理者はジャーナルを作成して、選択したユーザにのみ利用可能にすることができます。また、機関レベルでもジャーナルを作成できます。機関レベルのジャーナルは、複数の機関で活動している方にとって非常に役に立ちます。教師は機関ごとに1つのジャーナルを作成でき、選択した学生のポートフォリオ内に複製できるからです。
フィードバックコメントに直接返信が可能

Maharaバージョン15.10では、フィードバックコメントに直接返信 (プライベートまたはパブリック) できるため、時間を節約できます。
ページ表示でのコレクション

Maharaバージョン15.10では、過去のコレクションだけでなく最新のフィールドでもページを表示できます。これまでは、コレクションがある場合、該当ページはダッシュボード上でのみ表示され、一覧ページが長くなり、すべてのポートフォリオが含まれていました。新バージョンでは、ページをコレクションの一部としてではなく表示でき、さらにページの総数も表示できます。
これにより、異なるポートフォリオ内のコンテンツへの視覚的なアクセスがより速く、簡単になることで、教師は自分が担当する学生のコレクションを見つけたり、自分が必要とするページを見つけやすくなり、使い勝手が向上します。
グループホームページの編集ボタン

Maharaバージョン15.10ではグループホームページに編集ボタンがあり、変更を加えるために別のナビゲーションレベルに戻る必要がないため、時間を節約できます。つまり、グループホームページで直接変更を行うことができるのです。
管理者向けのページテンプレート設定

旧バージョンのMaharaで新しいページを作成する場合、デフォルトでページに3つの欄が必要でした。Maharaバージョン15.10では、サイト管理者はテンプレートの機能を決定できます。コードを変更する必要はありません。そのため、最初から含めるコンポーネントを決めることができるため、ページ作成プロセスは効率化され、より簡単に行なえます。特定のテンプレートで作成されたすべてのページに変更が反映されます。
管理者向けの期間別ログインレポート

Maharaバージョン15.10では1か月以内のすべてのログイン、または別の期間でのすべてのログインをサイト管理者によって統計で容易に表示できます。毎月末には、これらの統計で前の月にログインした人数や登録した機関数も確認することができます。統計表もまた、最新で使いやすく更新されました。
サイト管理者や機関の管理者は、直接メールアドレスを変更することができます。

Maharaバージョン15.10では、サイト管理者と機関の管理者の両者が、管理セッションからユーザのメールアドレスを直接変更できます。従来バージョンのMaharaでは、新しいアカウントは通知が自動的に送られるメインアカウントとしてではなく、2つ目のアカウントとしてしか追加できませんでした。新バージョンでは、新しいメールアカウントを即座にメインアカウントとして登録して記録でき、古いアカウントは2つ目のアカウントとして保持されます。
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